トレモロトレーニングは危険!?

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先週公開した「トレモロトレーニング 1」には多くの反響をいただきました。役に立てそうで嬉しいです。

トレモロについてのぼくの意識を変えてくれたのはマエストロ・イエペスです。1980年の来日時の公開レッスンで「アルハンブラの思い出」で受講したのが、マエストロからの最初のレッスンでした。
曰く「とてもきれいに弾けていますね!(どのマエストロもまずそう言ってくれますね)でも、トレモロはメロディーなので、もっと大きく聴こえなければなりません。そのためには、右手の手首を出して、指を立てて弾きます。」
その場でやってみると、「おー! 音が立つ! 」
これだ!とばかりに2、3日練習したら、右指が、とくに a が痛い! 即、整体へ。「腱鞘炎になりかけ!」ということですぐにストップ。サボることでことなきを得ました。

このトレーニングの中で、ぼくがしつこく「リラックス!やりすぎない!」と言っているのはこの経験があるからです。

トレーニングをやった若い知人から、「動画を見ながらやってすぐに音が変化したので、嬉しいのと定着させたいのでアルハンブラを繰り返しなしで弾いたんですが、弾き終わって薬指からつながる手の甲が痛くなりました。」とのメール。
そうなんです。『手首を出して、指を立てて、根本から深く曲げる』という動作は日常には必要ないもの=ヒトの身体に元々備わってはいないものなのです。

こんな現象はギターの演奏にはたくさんあります。これをぼくは、「身体の都合とギターの都合が合わない局面」ととらえています。

同じように、ギターと音楽の都合が合わない局面も多々あって、それについても今後書いていきますが、ひとつだけ言うと、「音楽では高音をより響かせたいのに、ギターはハイポジションほど鳴りにくい(弦が短いと振動しにくい)という、ヒトの感覚と物理現象のすれ違いがあります。

『物理現象であるギターの都合は変えられないから、身体の都合を合わせていかなければならない。かといって身体にあまり無理をさせては続けられない。ではどうするか?』を出発点としてギターの奏法を考えるのが『弦の気持ち』からのギター奏法です。

トレモロトレーニング 2 を準備中です。応用編として「移弦」のトレーニングをします。1で指を痛めて、先へ進めないなんてことのないよう、注意して練習してくださいね!

レッスンのついての基本的な考えも是非読んでください。
スエルトン・ギタースクール

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