トレーニング・マニュアル

 

1 目標 2 どうやるか 3 どのくらいやるか 4 どこまでやるか

ギター弾きの指はアスリートです。
まず、ストレッチとウォーミングアップをして、手指を温めてください。
指を深く曲げる・伸ばす運動は必ずやります。グーパーグーパー。

1. 目標

第一目標であり最も大切なことは『粒をそろえる』です。
速度と音量はその後の課題。
デコボコで速いのはカッコ悪いし、バラけたデカイ音は迷惑!
ゆっくり、静かでも、粒の整ったトレモロは聴き手を惹きつけます。

でも、ゆっくり・静かがいいといっても、トレーニングにはキツさも伴います。

2. どうやるか

ギター弾きの指はアスリートです。
このトレモロトレーニングは短距離走のクラウチングスタートのイメージです。

  1. レディ(位置について)
  2. セット(用意)
  3. ゴー(ドン)
  4. リラックス(走り続けないで!)

トレーニングA

楽譜の上部の 1[aトレ] a-m-i で説明します。[mトレ] [iトレ]も同様に。

  1. レディ: ami を1弦、p を3弦に置く(プランティング)
  2. セット:p と1弦のスタートの指 a を弦上に置いたまま残りの2本 mi を離す。
  3. ゴー:弾く amia-(p は3弦に置いたまま)
  4. p を弦から離してリラックス(手を振ったり、指をグーパーetc.)

*弦に対する指の触れ方は次のようになります。
1. レディ:4本の指(ami-p )で1・3弦を『つかむ』(握る力が入る)
2. セット:ami を伸ばし気味に立てて(手首を前に出す)、a とp の2本の指で1・3弦を軽く『つまむ』、mi は離す(指全体の力が抜ける)
3. ゴー:2のフォームを崩さないようにamia- と弾く。弾き終わった時aは深く曲げて、a と mi は大きく離れる。p はずっと弦に置いたまま。
4. リラックス=p を弦から離して全体をリラックス。

トレーニングB
   1. レディ: ami を1弦、p を3弦に置く(プランティング)
2. セット:p と1弦のスタートの指を弦上に置いたまま残りの2本を離す。
1 [pトレ]  2 [aトレ] :p a を置いて、mi を離す。
3 [mトレ] :p m を置いて、ai を離す。
4 [iトレ] :p i を置いて、am を離す。
3. ゴー:弾く
2.[aトレ] 3 [mトレ] 4 [iトレ]では、弾き終わった時にスタート(主役)の指をしっかり深く曲げ、他の指は伸ばして終わる。
4. リラックス(手を振ったり、指をグーパーetc.)

*弦に対する指の触れ方は次のようになります。
1. レディ:4本の指(ami-p )で1・3弦を『つかむ』(握る力が入る)
2. セット:ami を伸ばし気味に立てて(手首を前に出す)、p とamiのスタート担当    の2本の指で1・3弦を軽く『つまむ』、残り2本は離す(指全体の力が抜ける)
3.ゴー:手首を揺らさないように弾く。
弾き終わった時、
1 [pトレ]では指全体をリラックス。
2 [aトレ]  3 [mトレ]  4 [iトレ]では、それぞれ最後の a、m、iを根本から深く曲げる。
4. リラックス(手を振ったり、指をグーパー

  1. どのくらいやるか〜速さと強さと時間(回数)
    速さ:指の動き(回転)に慣れて、あまり考えずにできるようになるまでは、ほんとにゆっくり! 慣れてきたら、少しずつ速くしていく。

ただし速くしようと思って余計な力が入ると、指先が曲がって、弦から指を抜きづらくなり、音も荒れます。その状態でやるのはバツ!
常に指を伸ばしたフォームで、伸びやかに!

中級の人は<♩=60に4つ打ち>くらいがよく聴けて指の負担も少なくていいでしょう。♩=80できれいにいけたらかなり優秀。

初級の人は倍ゆっくり<♩=60に2つ打ち>くらいから始めるのがいいと思います。

もっといける人は音色と身体への気遣いを忘れずに、自分のペースで上げていってください。

強さ:はじめはami のタッチを浅くしてやります。
指を根本の関節から動かして、指先の力を抜くと、指を大きく振っても小さな音で弾けます。この状態がベスト!
そして小さな音の方が、粒のそろいがよく聴き取れます。

それで粒がそろって、動きにも慣れてきたら、ami のタッチを少しずつ深くしていきます。
タッチを深くする=弦を深くつかむ=弦の抵抗が大きくなる、ということで、その弦のテンションに見合う力で指を振ることになって音量を増すことができます。

指先が引っかかって、指が抜けないときは指先に力が入っています。これはバツ!
そうならない程度のタッチの深さに戻して再チャレンジ。

Bでは、1.[pトレ] 以外でp を小さくするのも重要なことです。特に、2、3弦をpの指先で小さく弾けると、ami が無理をしないでもメロディーが聴こえます。全体に小さな音になりますが、まずは「粒のそろい」を大切に!  ami が育ってきたら、p の支えも大きくしていきましょう。

時間・回数: 基本的にABのトレーニングの全パターンをやります。
ひとつ(1小節)を3〜5回程度。苦手なものはゆっくりで少し多めに。

慣れるまでは一通りやるのに10分くらいだと思います。。
慣れたら5分で1セット。1日に3セットくらいで充分でしょう。

1セット終わったら必ずストレッチを! フェルマータごとの毎回の休みも忘れずに!
!!そして連続して10分以上やらないように。危険です!

4. どこまでやるか
「アルハンブラの思い出」はAndanteですから、曲の速さは速いわけではありません。セゴビアはMM♩=80くらいで弾いていて、これが標準的な速さでしょう。ということは、♪=160。トレモロは♪に4つ入れるのですから、[3.どのくらいやるか]で書いたのの倍速!この速さできれいに弾くのは相当たいへん。ひとつの参考目標としておいておくのがいいでしょう。

指とにかく、よく聴いて、先に力を入れて音を荒らさないように。

初めにいったように、速いデコボコよりゆっくりでも整った味わいのあるトレモロを目指しましょう!

 

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