コンクール課題曲研究3時間スペシャル
7月19日 14時〜17時
現代ギター社 GGサロン
*エストレリータ(ポンセ)第21回アマチュアギターコンクール課題曲
*練習曲 Op.60-14&20(ソル)第15回シニアギターコンクール課題曲
*マリーア(タレガ)第38回スペインギターコンクール課題曲
受講料:3500円(学生と楽典講座受講経験者は3000円)
申し込み:現代ギター社GGショップ tel,0335305342
残念なことに、アマコンもシニアも来年に延期となってしまいました。10月のスペインギターコンクールは開催されることを祈っています。
コンクールの課題曲を取り上げたのは、多くの人が弾くからというだけでなく、聴きに行く人にとっても、ひとつの見方(聴き方)を知って聴いたら面白いのではないかと思ったからです。
そこにはまた、「審査員はどう聴くだろう?」という、普段のコンサートとは違った視点も加わります。あの人はこの表現は気にいるだろうな!こんな表現はダメかもね…みたいな。といったことを交えながら、各曲の表現、運指、楽譜の問題などについて考えます。
*ポンセのエストレリータは原曲の詩を簡単なスペイン語の説明を入れて紹介します。そして濱田滋郎先生によるポンセへの熱い思いの籠った記事(現代ギター誌1978年6月号)も紹介します。技術的な観点からは、冒頭のメロディーを4弦で歌わせる方法や和音のバランス、曲のクライマックスの作り方などを考えます。
*ソルの2つの練習曲は、ソルの最晩年の作品60からのものです。第14番ホ短調は、短くてシンプルな作りの中に暗く、深い思いを感じさせる名曲です。この美しさの表現には共鳴の消音が不可欠です。弾いてない弦が鳴る! 右P指でのとても大切な消音のテクニックを紹介します。
第20番ロ短調はスラーを伴うアルペジョの練習曲です。ソルにはロ短調の練習曲は5曲あります。月光もそのひとつですが、この20番や、作品31の18番との共通点があり、ソルがギターでの「ロ短調」をどう捉えていたかは興味深く、皆さんと考えてみたいと思います。
*タレガの名作マリーアにはタレガのギターの音使いの素晴らしさが如実に現れています。最近聴けるようになったタレガ自身の録音も話題になります。技術的大問題は終わりの方の1弦12フレットのミから17フレットのラへのグリッサンドをどうするか!?『表現術』としては、曲の構成から考えられるアゴーギク、ダイナミックス、音色の変化など、現代のギターの表現の幅広さを生かした演奏・演出を考えます。
新型コロナの感染拡大防止のため、人数は10名程度に限らせていただきますので、ご予約をお願いします。
消毒スプレーを用意し、換気に気をつけて実施します。受講の方はマスク着用でお願いします。