ギターの何が好きか?
その魅力はまず音、音色です。そしてその音のバラエティの広さです。
弦を弾く右手のタッチによってギターは実に様々な音色を創り出してくれます。
弾く位置はもちろん、指の角度、弦に触れる指の場所、触れる深さと弦を押す力の強さ、
離すときのニュアンスetcに、ギターはとても敏感に反応してくれます。
同じ高さの音が弦やポジションの違いでまったくといっていいほど違った音に聞こえることもあります。
それは6本の弦の持つ個性、ポジションによる鳴り方の違いからくるのですが、それを活かすことが
ギターらしい響きの原点といえます。
でも音楽の中では、その個性をコントロールして音色の統一されたラインを生み出すことも必要です。
これは難しいことですが、指が、触れる「弦の気持ち」を受け止めて、こちらからの気持ちを伝えれば、
ギターはちゃんと応えてくれます。
はじめにいった「音のバラエティ」とはこのことです。ただ「音色が豊富」というのでなく、
指先を通して弾き手の心に応えてくれることです。
そしてその音への思いが聴くひとに伝わります。
そしてギターのもうひとつの魅力はその音楽の素晴らしさです。
古典派のソル、ロマン派のタレガ、現代のヴィラ=ロボスやバリオスをはじめ、ギターでなければ表現できないオリジナルの作品の数々。そしてバッハやそれ以前の時代の作品、スペインをはじめとする民族的な音楽、さらにポピュラーミュージックまで、ギターを活かした独自の表現ができます。
このギターの素晴らしい世界!
一緒に楽しみましょう!